HOT ROD 講座  技術編 ブレーキ

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驚くべき現象として日本ではバイクメーカーの販売戦略から雑誌を通して共通認識が嗜好に迄刷り込まれています。ブレーキに関してはフルフローティング・ディスクが最高の位置を占めリング状ピンが共通の設定になっています。つまりこのスタイルで無いと売れ無いと云う結果になり右を向いても左を向いても似たり寄ったりの形状で嘆かわしく感じるのは私だけでしょうか。
一般道では旧来のソリッドディスクの方が遥かにガツン! としたストッピングパワーが得られます。
リング状のフローティングピンは磨耗が激しく進行して交換メンテナンスに相当な手間が掛かりますが機能面では熱歪みからのデイスク割れ、変形を回避するフローティングの有効性は大いに認めます。
しかしリングピン方式が必ずしもベストとは思えません。
横並び一直線の思考回路では斬新な発想が売りのHOT RODは生まれません。青春時代 叶わぬ夢と知りつつフォンタナのマグネシュームドラムに想いを馳せた熱き心は私の原動力でした。
ホットロッダーに影響を与えているドラッグレース界の重鎮 KOSMANでは重量車の強大ストッピングパワーにリングピンでは対応しないとして独自進化の道を歩んでいます。
'60s ホットロッドハーレーはスプリンガーに小型飛行機用ハースト・エアハート製キャリパーを使い新しい波を起こしチョッパーとは異なる世界が生まれました。ワークスレーサーKRもハーストを採用してデイトナでの実績を積み上げることになります。
これが引き金でペリー・サンズはロッキードキャリパーをフルコピーしてP M社を立ち上げました。

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'70s にKOSMANが発表したフローティングの新方式です。
コレクションとして鋳鉄13" NOSを紹介しましょう。
非常に高価な航空機規格NASボルト 7/16" とロックナットを使い鉄四角ブロックをはめ合い横方向のみでフローティングと云う構造です。当時ヨシムラUSAスズキ カタナのスーパーバイクレーサーにも使われてました。強烈な効きでネックベアリングが負けてしまう程でした。

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スウェーデン ISR からも同様なセミフローティングが発表されてました。

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KOSMAN のニューカマーはディスクブレーキ固定観念を覆すもので500馬力を越すドラグスターを制止させる発想の転換を見事に表しています。
衝撃をフローティング部で受けるのでは無く如何に分散させるか先端テクノロジーを見極めて下さい。

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