Vol.4 '38 Special HELL FIRE

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究極のスクラッチビルド '38 HELL FIRE プロジェクトです。
かなり前ですがPAN ストロ−カ−を造って差し上げた岐阜の消防士 野田氏の熱望により'30s
ナックルをOBの手によるE/gで特別なバイクを製作する過程を披露します。
当初は本人が入手した '30sスプリンガ−、純正オイルタンク等でまとめるプランのイベントで
良く有るサビ、ボロの旧車に過ぎないイメ−ジでした。
ベ−スとしてJMツトムが動いたのはニュ−ヨ−クの隣ニュ−ジャ−ジ−に有る 旧知のH-Dディ−ラ−
OMALLY's がレストアした '38 ELのE/g タイトル付き、リプロフレ−ムもセットアップして
貰いました。信用おける相手でしたがどのみちOB で再OH する計画の為スム−スに事は運び
ました。しかしそこからが紆余曲折の道のりで頓挫する事になります。
SKは外観ボロの純正でもE/gだけは快調と云う エセ旧車には全く興味無く同じ人間が長い年月
掛けて乗り込んでこそ輝きが備わるとの O'd Skool派で結局その後何年もフレ−ムは天井から
宙づりに。
頭の硬さ故OBの顧客には警視庁、交通機動隊、自衛隊、消防士を始め大手ゼネコン設計部等の
SKの造るE/gに乗りたいと云う華やかさとは無縁の人達が沢山居ます。

E/gはH-Dディ−ラ−がOHしたとは云えSKの求めるブル−プリントには遠く分解後に精査。
まず社外Newシリンダ−を日本製スリ−ブ加工してからピストン共々WPCコ−ティング。
痩せたロッカ−ア−ムシャフトはハ−ドクロ−ムを何層も重ねて厚く掛けてから精密研摩で
きっちりクリアランスを出します。
クランクはフルメタルBM加工。'30sフライホィ−ルは難物で材質がアルゴン熔接ではクラック
発生の連続で鋳物熔接棒の出番でした。そして耐熱毛布でくるみながら一晩かけてゆっくり
冷ましました。
組み上げた所でSKは賭けに出ます。デスビを外し暖めてたアイデアの自動進角マグのカスタム
仕様を装着してホットロッダ−の心意気を示します。

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ミッションはOBに沢山在庫が有るので'30sにふさわしいもので組みあげました。
4速仕様 ジョッキ−ハンドルにはクァ−ズ!

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アイアンワ−クス・トダ でオ−ナ−希望のショ−トフレ−ム化に備えて準備。私のフレ−ム治具と
改造スキルがトダさんの腕により更なる高次元に昇華します。
これを期に新たなワ−クスセッションを宣言します。見た目重視の素人芸風潮に対しプロの技とは何かを示す目的でSK & トダ のチ−ム Hell Diver です。面白いプロジェクトになるでしょう。
第一作がこの '38スペシャルです。
実は私40年前はダイビングを趣味にしていましたがトダさんも最近迄潜ってたとの事、インド洋の話で気が合いました。
トダさんはこのリプロフレ−ムを見て熔接が荒いのが気になると 改めて全ての接合部を溶かして盛り直す事になりました。

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'38 フレ−ムは元々PAN フレ−ムより一回り小さいコンパクト設計だがオ−ナ−は更にショ−トフレ−ム化を熱望したので後部を1" カットする事に。
スラグ(ムクの芯) を左右フレ−ムの互い違いに入れてからチェ−ンブロックとガスバ−ナ−で根気良くはめ込みます。

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フロントフォ−クはコスマン製ドラッグレ−ス用34パイ、通称Drug Forxだがそれを東部の雄ケ−ニッヒ・レ−シングが超音波マイクロポリッシュにて内部を研摩とフルクロ−ム仕様にした逸品で18"ホイ−ルはアクロン/コスマンハブの超軽量。
限り無いコンパクトさをナックルに求めますが果たして・・・・
短いフォ−クながらも地上高は充分確保で先ずは合格。

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ショ−ト化した為に通常のオイルタンク用フレ−ムマウントが使えず切り取って180゜反転して前に移動。ワンオフのアルミ製オイルタンクを使うのでバッテリ−プレ−トも薄く軽いステンレス製に。トリッキ−なマウントを考えねばなりません。
リヤフェンダ−はオ−ルドワッセルのリブタイプをチョイス。最近の人はリブフェンダ−が旧いハ−レ−の定番と見てる様ですが実際は英国製ワッセルのトライアンフ用を流用したカスタムです。

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オイルタンクのスペ−スも足りなくなったのでオ−ルドスク−ルですがタンク前部をシ−トポストに半分潜り込む形で設定。リヤホィ−ルは位置決めと確認の為トダさんのSR500から借用,
4.50-18"だとピタリの感じです。オ−ナ−のファイヤファイタ−に敬意を表し消化器も用意。

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'38 HELL FIRE Vol.4-3
オイルタンク、リヤフェンダ−はシッシ−バ−による固定のオ−ソドックスな手法
になりますが定番とは違い軽量&コンパクトさに重きを置きます。
シッシ−バ−はナックルらしさを強調する意味でワンオフの純チタン製をアイコンに。
しかし肉厚大のせいで思いのほか熔接に苦しみます。名手 トダさんをもってしても
手こずる作業でしたがシ−ルドガス強化と低電圧でクリヤー出来て大きな達成感。

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フォ−クストッパ−が課題になります。いつもはスウェ−デン方式を取りますが
ドラッグフォ−クはベアリング周りが限りなく肉抜きされているので使えません。
そこでコスマントリプルを半円スリット加工とネックカップによる新しいアイデア
によるストッパ−設定。

フロント仮組では良い感じに思われましたがネックが立っているのとショ−トフレ−ム
なのでハンドリングがクィックになり過ぎ低速がフラつくのではと頭の中で黄色信号
が・・・ 。
ケ−ニッヒRacingはカワサキ、スズキのモンスターE/gが主力なのでトリプルのステム
シャフトをナックル用に #2026材で造り換えます。更にステアリングダンパ−用
ブラケットが一体型トリプルなので実にラッキ−!
プロストック・ドラグスタ−らしく下方向への過激なセッティングになります。

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オイルタンクは何回か取り付け位置の煮詰めをして最終的にシ−トポスト部に潜り込むカタチが一番コンパクトなので決定しました。

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