'80s の残影 スチ−ムパンク

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大局的な観点で発生から現代迄の流れをまとめて来ましたが一方で日本のホットロッドは兎も角として ハ−レ−はどんな位置に有るのか と云う Q を事有るごとに諸兄より頂いてますので紐解いてみましょう。あくまで私の見解とご理解下さい。
昭和の終わり頃迄はハ−レ−はバイク乗りと云う枠では当てはまらない特殊な層で言わば金持ちの道楽趣味としての極めて少数派に過ぎなかった存在でした。
'60s末に突如ヒッピ−、チョッパ−等のアメリカ文化が雪崩現象で入って来たのが従来の価値観が180度切り替わったタ−ニングポイントでしょう。
本当は反戦、自由と云う旗印が合ったのですがそこは都合良く切り捨てられて安易にスタイルだけカルチャ−として真似始めたのが若者文化でエセヒッピ−が幅利かせたのですがハ−レ−は巷には有ろう筈も無く消化不良気味な時代でした。
私自身関東エリヤで必死にパンヘッドを探し回りましたが見つからず結局関西迄出向いてようやく油まみれの 55 FLを購入出来た次第でした。
'70s 半ばになるとようやく若者でもハ−レ−を背伸びして購入出来る好景気の時代を迎えましたが一般には改造すると云う意識レベルには程遠く外国雑誌のチョッパ−を眺める程度でとても現実的な存在では無かった様です。70年代末にロ−ライダ− FXSが発売された時期が世間一般にハ−レ−を若い世代のバイクとして広く認知された始まりだと思います。
そんな訳ですからホットロッドとしての感覚は全くもって皆無で後輪サスを持ち上げ前のめりで走る妙なスタイルのアメ車がホットロッドだとのたまう知ったかぶりが大半でした。
80年代に入ると東京を中心にカスタムショップが生まれ出してカタログパ−ツの装着改造が広まりますが殆ど画一的なカスタムでした。
他人と違うスタイルで乗りたい と云う単純明快な思考なので当然ながら誰でも判別出来る 目立ちゃOK の形になって行くしか無い訳で参考文献はアメリカ雑誌です。
そこでヒントになっていくのが当時のUSAア−トの影響化で成長し出したスチ−ムパンクの世界観でした。起源はフランスの作家ジュ−ルベルヌの作品と云われていますが海底2万マイルに登場する蒸気機関、歯車、真鍮製品、金属配管の露出等の構成と昆虫・動物をモチ−フにするデザインの流れでした。
本来はアンダ−グランドのア−トとしてニュ−ヨ−クの若い芸術家が取り入れた題材でしたが断片的にポスタ−、写真として日本にも入ったので無意識的に脳内へ刷り込まれて行ったのでしょう。グ−スネックが良く見かけられました。
しかしスチ−ムパンクはホットロッドとは無縁のア−トの世界で日陰に咲く題材ですからその方向に突き進んでも未来は無いのが悲しい所です。
今だけカッコ良く生きるだけでは無く 後に続く世代にバトンタッチすべく感性を日本にも残しておきたいものです。