新しき夜明け FRISCO編

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Chopper Rising ('68~'73)
ウエストコーストはボーイング社を始め航空機関係、宇宙産業のファクトリーが集中してた環境の利点から新素材、カッティングエッジの技術力を容易に引き出せる理想的な地でした。
サンフランは芸術家の集まる街としても知られ自由で進歩的な気風が溢れる地域そしてヒッピー文化も生まれました。ベイエリヤと呼ばれる地には車好きには堪らないレースカー、バギー、オフロードの製作改造のショップ、工房が立ち並ぶストリートが沢山有りました。
'60s 末、一人の鬼才が躍り出ます。レースカーフレーム造りに携わり自らもハンドル握る Ronnie Nunes が片手間に好きな900CHのリジッドフレームを造ります。軽量化狙いでVLフレームをヒントに航空機用4130クロモリ鋼のシングルダウンチューブでしたが瞬く間に反響呼びベイエリヤの若者を夢中にさせます。
60年代迄のバイクフレームは英国のレイノルド531鋼が最高とされトラ、ノートンレーサーに使われましたが溶接難から特殊ロウ付けでした。
ロニーは Century Enterprises としてハーレー向けの工房を開きますが次々に革新アイデアを盛り込む才能溢れるビルダーでしたが取り分けレースで培ったスキルは多大な影響力を残します。秀逸なのは駆動Rホィールが大馬力に耐える目的でソリッド固定アクスル式を取りチェーン調整はジャックシャフトのテンショナーギャと云うシンプル設計、なおかつリヤエンド形状は3種の異なるバリエーションで地上高に対処。流行のロングフォーク対応でハイネックにするもミッション後部寸法を詰めたショートフレームで回転半径を小さくして運動性能を確保。
'70s初頭にこれらを練り上げたのは驚愕でしたが更なる衝撃はセンチュリーフレームのアイデアが大西洋を渡りスウェーデンチョッパーの礎になって行く流れです。ホットロッド、チョッパーが大人気のスウェーデン人が王道を見極める能力に感嘆します。
やがてセンチュリーに目を付けたのが当時ペインターとして自分の店 Allen'sを立ち上げたばかりのアーレンネスで '47ナックル用に特注フレームを依頼。
97" ビッグボアで 2連ウェーバー、ガーダーフォークは4140クロモリビレットで現代でもトップクラスのレースE/g で使われる素材をふんだんに使用している事から間違い無く V8 レース屋が手掛けて居るのが判ります。
アーレンネスは自分で組み立てるビルダーでは無くデザイナー / プロデューサとして高いセンスを発揮する新しい方向性を確立した人でした。
其のため従来のショップからは批判的な意見も聞かれましたが彼の旺盛な好奇心と類いまれなセンスは評価に値します。
惜しい事にロニーヌーンズは数年後ドラッグレースの世界へ進み当然の如く成功を果たします。現在もレースーカー製作 R.N Enterqrises 運営と自身もナイトロメサン-スーパーチャージドコルベットを駆り 6.8秒台を出しています。興味有る方は Ronny Nunes Racing で検索すれば動画でナイトロメサンの咆哮がたのしめます。
チョッパーの世界には収まれない人だったのでしょう。
幸いな事にベイエリヤの熱いパッションは消える事無く Wayne Enginneringが正統派シングルダウン&ショートフレームを継承してフリスコスタイル独特なキックシフトと呼ばれるハイマウントペダルがしばしの間続きました。
しかしVL タイプのシングルクレイドルは振動を抑えることが難しくやがて輝きを失っていきます。
個人的には軽量シンプルな点が好きなので現在なら私にはバランスマスターが有る為トライしてみたいところです。

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