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| KO KIMURA RIDE ON試乗記 '59FL . 2008/2/19 | |||||||||||||||
| とかく雑誌の試乗インプレは読み手の知りたい事と掛け離れているのが大半でスポンサ−への配慮、記者の知識の浅さ、自己陶酔的な主観等からパ−ツや外観の評価に終止しています。どこ製のブレ−キ、ワンオフ部品の羅列・・・ 走りや機能は具体的にどうなの? 知りたいのは中身と常々語るDJ コウが身体を張って試乗記に挑みます。通り一遍の半日試乗では情報を分析するのもままならないのでたっぷりと手間暇掛けて取り組みます。初回はOB でブル−プリントしたばかりの '59 Duo なんと数十年もミュ−ジアムに陳列されてた素晴らしいオリジナル・コンディションです。 | |||||||||||||||
| よく雑誌で「ミュ−ジアムコンディションのノンレストアのバイク」と良いバイクの事を表現しますが、自分自身はそうは思えないし、試乗をしたいともそんなには思いません。理由はと言えば、まずは一応歴史的には重要な物なので、それを自分が試乗している最中に壊れたらどうしようもないし、ノンレストアのバイク=調子がいいバイクとは限らないからです。 もしかすると、当時のオーナーは新車の時から乗ってきたんですが、乗ってるうちにどう考えても新車の時のコンディションには及びも付かない程調子が崩れてきたので乗らなくなってきて 挙げ句の果てには倉庫にしまこんでしまい、そのままミュージアムに買い取られたとか寄付された。みたいな事も凄くあると思うので、ノンレストア=グッドコンディションで当時のハーレーの性能を試乗して物語るのにいい素材。とは言い切れない訳ですね。どっちかと言うと、ノンレストアではあるが、そのままでは乗れたもんじゃない全然ダメコンディションのバイクの方が可能性的には数倍多いと思います。勿論、ノンレストアのバイクは歴史的資料としては重要だとは思いますが、自分は乗ってて楽しいバイク。そして自分でいじって楽しいバイクのはうがいいのであまり興味が湧かないって事です。 そして今回の試乗の機会を頂いたバイクは、アメリカのどっかのミュージアムからオークションに放出された物って事で、どんなのが来るかと思えばレストアの素材として考えればこれ以上ない程素晴らしい物でした。 そういう経緯で「OH素材としてはこれ以上無い程の最高のコンディション」と、そのOHを担当した川口ヒロ氏をして言わしめた、極上のバイクの試乗の機会を得たのは嬉しい限りですね。 試乗前日にエンジンの始動を確認、軽くメカニックの子が試乗したという事で大丈夫だとは思いつつもOH直後なのでこわごわ試乗開始。 エンジンを始動して一番始めに気がつくのは、当時のキャブトンマフラー&ブコのフッシュテールエンドのコンビの「乾いていて歯切れがいいけども、それでいてしっとり感もある」様ないい排気音と、そのエンジンのメカノイズの少なさ。 ナックルの車重と比べるとデュオグライドは随分と重いにもかかわらず、スルスルと加速して行く。 これが当時のパン+ブループリントを施したエンジンなのだなと、これじゃあどこまで行っても壊れる気がしないなあ、、、と感じつつ、慣らしが終った後、セッティングもきっちり出せれば、もう15%程は速くなるだろうから随分と楽しいだろうなあと、妄想を膨らませる。 フオークも全分解でOH。ブレーキライニングも前後とも張り替えてあるので 当たりを取るべくブレーキを小気味よく発熱しすぎない程度に使い続けると、始めは効かなかったブレーキも、段々とリアブレーキの方はロックが出来る程効く様になってきて良好だがフロントはまだまだ。 今回はOBの近所をウインドスクリーンなど外したストリップの状態で1時間程度、OBのメカの人と交代で走った感想ですが、第一回試乗の総評として、いつもはリジッド&スプリンガーで乗ってる自分は、どんな車両を試乗してもその後、自分の車両に乗ると安心して「やっぱ我が愛車が一番乗りやすいなあ」と感じるものですが、今回に限っては「いやあ、やっぱサスが付いていて エンジンがスムーズだと凄くいいんだなあ。当時の人もこんなのが出たときは凄くショックで誰もが欲しかったんだろうなあ」ってのが感想。 いつも自分はせっかちなのもありますが、リジッド、スプリンガー、そしてドラムブレーキという事もあって路面の状態を凄く気にしていて、信号で止まると一番前に出て、常に前に障害物が無く視界をより一層広く取れる様にしたり、車間を結構多めに取ったりの様な事を無意識に行動してしまっているが、こういう車両であればそんな事はしなくてもいんだな。って判りました(笑 エンジン関係は上記で結構書きましたが、素材もいい上に、純正のピストンをWPC加工&バランスマスター処理と、信頼性を完璧に増す。そして当時の性能を無理させずに伸ばすという風に振ったOHの手法が好感触。当時の性能+αがどんな物か充分体験出来ました。きちんと慣らしを終え、10万20万キロとどんどん距離を伸ばしていってもらいたい物です。 次回はスクリーンなど付けた完全な車両の状態&慣らしとセッティングがちょっと進んだ状態でどうなのかをまたレポート致します。 |
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| 前回はOB周りの交通量の少ない、いつもテストコースにて、組み上がったばかりの車両の試乗のレポートでしたが、今回は ある程度セッティングも出来上がってきたので、試乗第2弾&初の高速道路の走行レポートです。 高速道路走行レポートと言っても、ピストンリングのあたりが出だしてはいるが、慣らしが完全には済んでいない状態なので、実際は60〜70km/hが限界ですね。 という事は、リンカートのキャブでいうと丁度ハイスピードニードルが効き出すあたりなので、バイク自体の本領は、これからが楽しい所なんでしょうが、それはオーナーさんに充分に後ほど堪能頂いて、部外者はサワリだけ楽しませて頂きました。 ということで、高速道路までのちょっとの間の下道をまずは手始めに試乗するが、乗ってすぐ気がつくのが前回乗ってから一週間程たっているので、その間にOBでセッティングも進み、スロットル、進角、シフトなどのリンケージの問題やブレーキレバーの位置関係も見直され、乗りやすかった車両がより乗りやすくなっている印象。 このバイクにも着いている、この当時から使われる様になったマウストラップによって、少しはレバー自体も軽くはなってる筈だがシャベルと同等の握り心地で、この辺りはこの位が普通なのであとはやはり自分の鍛錬か。 排気音は慣らしの距離を伸ばしたせいでカーボンがいい感じに着いて、先週感じた「乾いて歯切れがいいけども、それでいてしっとり感もある」って音から、乾いた感じだった音が 少し太くなってより一層ビッグツインぽくなった感じ。 リアブレーキのライニングのあたりも結構出てリアに関してはもう問題無し。 この車両で中々すごいと思わせる事に、その純正からそのまま付いていたタイヤが付いている事もそうだが、それよりも長期博物館保管をしていたにもかかわらず、そのタイヤにフラットスポットが出来ていない良い状態っていう事がある。 話はタイヤに戻るが、状態はフラットスポットも無く 山を見ても減りも少ない物なのでいい物なのだが、やはりグリップ不足は否めない。 僕は何でも当時の純正が一番と言い切る旧車ショップの意見には絶対に納得できない人間の一人であるが、特にタイヤはそう思う。 これも当時の話だが このバイクが作られた当時はそんなに今の様に綺麗に舗装された道も少なく、舗装をされていても砂やホコリが浮いていた道ばかりだったろう。 ついでに話は飛ぶが そんな50年代後半の車と言えばベルエアなどの車が有名だが、そんな車のデザインの文化がこのバイクの各部品にも見受けられてすごく楽しい。 特に博物館保管と言う事で、そこまで色が褪せきっていないオリジナルペイントがすごく綺麗でいいと思う。 エンジンの方は相変わらずかなりいい感じ。 よくネット上などで旧車乗りの諸先輩方の書き込みで「旧車は80〜90くらいの速度が一番気持ちよい」とか「100キロなんて車体が壊れそうで出ません」なんて書き込みを見るが、それは絶対間違っていると思う。 そんな感じで飛ばしたい欲望を抑えつつ高速走行テストも終了。 自分的には慣らしが済んだら もうちょっとハイスピードニードルを開けてガンと高速を飛ばしてどうなのかオーナーさんに感想を聞いてみたいです。 前回はストリップ状態で乗らせて頂いたんですが、今回はウインドスクリーンにサドルバッグを付けてのフルドレス状態での試乗。 この原稿を書いている今頃 もうこのバイクはオーナーの元へ陸送の途中だと思いますが、今はセッティング完成度75%位だと思うので、納車してからどんどん距離を伸ばして、いろんな調整可能部分をどんどん煮詰めて行って、大事に乗って頂きたいと思います。 |
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